無料あり:音声文字起こしツールおすすめ10選【AI/Web/アプリ】
2022年9月2日


会議の議事録やインタビューの文字起こしをスピーディに行いたい!
そんな悩みをお持ちではありませんか?
少し前までは、こういったミーティング・会話の文字起こしはすべて手作業で行うのが当たり前でした。
パソコンの普及により文字起こし専用の再生プレイヤーやエディタも登場しましたが、効果は部分的な手間が軽減する程度。結局、肝心の書き起こし自体は一つひとつ人力で行うしかありませんでした。

代行業者もいくつかありましたが、中小企業や個人が手軽に頼めるものは少なかったんですよね・・・。
しかし、時代は変わりました。
いまでは誰でも手軽に扱える文字起こしツールが次々と生まれ、どんどん私たちの仕事を(良い意味で)奪っていっています。
今回は、そんな便利すぎる音声文字起こしソフト・サービスの中でも、特におすすめなツールを10個に絞って紹介。
目的や利用シーンに合わせた最適なツールの選び方についても詳しく解説していますので、この記事を読めばこれまでのような100%手作業と比べて圧倒的に作業がラクになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
【無料あり】音声文字起こしソフト・サービスおすすめ10選
Texter(iPhone)
手軽さと機能性のバランスがいいスマホアプリがこちら。
句読点・疑問符への変換もサポートしており、精度もそこそこ高め。短時間の文字起こしなら無料で利用できるため、ボイスメモアプリにもぴったりです。
iPadやApple Watchにもしっかり対応。iPadの広い画面でテキストを見たり、Apple Watchで手軽に録音・再生したりも可能です。
※以前はAndroid版も配信されていたようですが、現在はiOSアプリのみ。Androidユーザーは後で紹介する『Notta』がおすすめですね。
- 対応形式:リアルタイム/音声ファイルインポート
- 無料でできること:リアルタイム1分、短時間の音声データ文字起こしなど
Edivoice(Android)
Android用の音声入力アプリがこちら。Googleの標準キーボードでも音声入力はできますが、こちらのほうがより高機能な印象です。
特に、リアルタイムで音声をテキスト変換しながらワンタップで句読点や記号・改行などを挿入できるのが便利。記号挿入は音声だけで行うことも可能です。
作成したテキストデータをそのまま他アプリの文章入力エリアに取り込むこともできる(マッシュルーム/クリップボード)ので、細かな編集はいつも使っているエディタで行う、なんて作業分担もできますよ。
- 対応形式:リアルタイム
- 無料でできること:すべて(※広告表示あり)
Notta(iPhone/Android/Web)
iPhone・Android両対応の音声文字起こしアプリ。Web版もあるのでパソコンからでも利用可能です。
このアプリは、なんといっても翻訳言語の豊富さ(104言語)が大きな特徴。マーキングによる頭出しやリアルタイム共有などの機能もあるので、単純な文字起こしツールとしても優秀です。
専用のスマホマイク『Langogo Mini』を使えば、さらにクリアで精度の高い文字起こしが可能になります。内蔵マイクで物足りなく感じた人は試してみてはいかがでしょうか?
- 対応形式:リアルタイム/音声ファイルインポート
- 無料でできること:リアルタイム文字起こしのみ、120分/月、104言語翻訳、同期機能など
AutoMemo(iPhone/Android/Web)
ポケトークなどで有名なソースネクストによる音声ファイルテキスト化サービスがこちら。
専用のICレコーダーを購入することで、無料で月1時間まで音声文字起こしができる仕組みになっています。
ICレコーダーの操作は録音ボタンを押すだけと非常に簡単。音声ファイルは自動でアップロードされ、クラウド上で自動変換、アプリでテキストデータと音声の両方を確認できます(メール受け取りも可能)。
オーディオケーブルをパソコンにつなげば、Web会議の録音や文字起こしもできます。活用の幅は意外に広そうですね。
- 対応形式:音声ファイルインポート
- 無料でできること:クラウド音声テキスト変換(1時間/月)※ICレコーダーの購入は必須
コエラボ(Web)
昔ながらの人力文字起こし代行サービスを現代版にアップデートしたような印象なサイトがこちら。
132円/分というリーズナブルな価格体系ながら、ダブルチェックや校正などもしっかり行う品質の高さが特徴。プライバシー認証も取得済みなので、安全面でも申し分ありません。
特急プランでは中1日の納品が可能。さらに料金を払えば当日・翌日納品にも対応しているので、すぐにテキストデータが必要なときに活躍してくれそうですね。
- 対応形式:音声ファイルインポート
- 無料でできること:なし(※紹介キャンペーンで実質無料にすることは可能)
Voice Rep Pro(Windows)
いまでは数少ないインストール型のWindows用文字起こしソフト。
ネット経由の音声認識サービス(Google)と書き起こし用エディタがセットになっているこちらのツール。エディタ自体はオフラインでも動作するので、外出先などでも手軽に利用できます。
タイプスタンプの自動挿入や10言語翻訳、文章校正ツールなど機能も申し分なしです。自動文字起こしと手作業を組み合わせて作業たい人にぴったりですね。
- 対応形式:リアルタイム/音声ファイルインポート
- 無料でできること:なし(※3分間の体験版あり)
ユーザーローカル音声議事録システム(Web)
ブラウザ(Google Chrome)から利用する無料の音声議事録システムがこちら。
使い方は会議用のURLをメンバーで共有するだけ。参加者の発言は自動で文字起こしされ、自分の発言を修正することも可能です。
文字起こしした議事録は、そのままcsvファイルでダウンロードできます。
面白いのが、参加者全員の発言から自動でトピック単語を抽出したり、発言者の感情を「ポジティブ/ネガティブ」「5感情(喜び・好き・悲しみ・恐れ・怒り)」の2タイプに分析するツールが付いている点。後から議事録を分析するのに役立つかも?
- 対応形式:リアルタイム
- 無料でできること:すべて
Otter(iPhone/Android/Web)
英語に特化したオンライン文字起こしサービスがこちら。
複数の話者を自動で判別できるのが大きな特徴。さらに音声再生の際は、読み上げている箇所がハイライト表示されるので、リアルタイムで聞き取れなかった箇所の確認などに役立ちます。
リアルタイム同期機能もあり。同じアカウントでログインすれば、スマホで録音しながらパソコンでテキスト確認できるので、議事録作成にも使えそうですね。
- 対応形式:リアルタイム/音声ファイルインポート
- 無料でできること:600分/月
AmiVoice Cloud Platform(API)
以前は『ドラゴンスピーチ』と並んでメジャーだった文字起こしソフト『AmiVoice』のオンライン版がこちら。
20年以上のノウハウ蓄積と最新のディープランニング技術の実装による高い音声認識率が大きな特徴です。
利用シーンに合わせて、ビジネス向けの汎用会話から専門分野・業界に特化したものなど、13種類の音声認識エンジンを利用可能。
※APIとして提供されているため、利用するには自分で開発したツールにプログラムするかAPI実装済みの他アプリを通す必要あります。
- 対応形式:リアルタイム/音声ファイルインポート
- 無料でできること:60分/月(汎用会話・英語・中国語)
文字起こしさん(Web)
AmiVoiceが手軽に利用できるオンラインAI文字起こしツールがこちら。
ブラウザから利用するWebアプリなので、パソコン(Windows/Mac)やスマホ(iPhone/Android)などのデバイスに関係なく利用可能です。
一般的な会話だけでなく、医療・ITといった専門分野を指定することで、さらに精度を高められるのもポイント。
音声認識エンジンは前述したAmiVoiceのほかにもGoogleも採用しており、目的や内容に合わせて自由に選べます。
- 対応形式:音声ファイルインポート
- 無料でできること:10分/日(1音声ファイル1分まで)
【目的別】音声文字起こしツールの選び方【5パターン】

10個に絞り込めたのはいいけれど、ここからどうやって自分の目的に合ったツールを選べばいいのか、まだよくわからない・・・。
そんなあなたのために、一般的な音声文字起こしの利用シーンを挙げつつそれぞれにぴったりな文字起こしツールをご紹介します。
会議の議事録
自分も会議に参加する形なら、『ユーザーローカル音声議事録システム』が最適です。
会議の音声データを渡されて文字起こしする場合は、『Voice Rep Pro』や『文字起こしさん』がおすすめ。
手作業で文字起こしする時間的余裕が少しもない場合は、『コエラボ』などの外注サービスを利用するのもアリですね。
音声文字起こしの外注相場はいくら?【安く依頼するコツも解説】|文字起こしさん
インタビュー
スマホをボイスレコーダー代わりにしつつ、リアルタイムで録音と文字起こしを同時に行うなら『Texter』や『Notta』が便利です。
専用のICレコーダーを別に用意したい場合は、文字起こしサービスとセットになっている『AutoMemo』がピッタリ。
議事録と同様、こちらも音声データだけ渡された場合は『Voice Rep Pro』や『文字起こしさん』を活用してみましょう。
ボイスメモ
外出先などで気軽にボイスメモをとるなら『Texter』や『Edivoice』がおすすめ。
TexterはApple Watchにも対応しているので、スマホをポケットやカバンに入れたままでも音声メモが録音できます。
パソコンの前でじっくり腰を据えて、ある程度の長文を音声入力する場合は、校正ツールなどもあるエディタ内蔵の『Voice Rep Pro』が便利かもしれませんね。
英語音声
最も適しているのは、英語の音声文字起こしに特化している『Otter』でしょう。
もちろん『Notta』や『文字起こしさん』のように、英語対応を謳っているツールもアリです。
Nottaは対応言語も多く、翻訳機能も内蔵しているため、言語学習ツールとして利用したい方にもおすすめですよ。
オフライン環境
今回紹介したツールをはじめ、最近の文字起こしサービスは、ほぼすべてがクラウドで音声テキスト変換する仕組みになっているので、ネット環境がない場所では使えません。
※人力文字起こしサービスも音声データのやり取りはネット経由が主流。
どうしてもネットに接続できない環境で文字起こし作業がしたい場合は、
- オフライン環境:録音やテキスト修正などを行う
- オンライン環境:ネットに繋げるタイミングで自動文字起こしだけ行う
といった使い分けが必要です。
もしくは、現在は販売終了してしまっている『ドラゴンスピーチ』や『AmiVoice SP2』のようなスタンドアロン型ソフトウェアの既存在庫を手に入れるのも一つの手ですね。
まとめ
今回は、おすすめの音声文字起こしツールや具体的な選び方・使い方について解説しました。
最後にもう一度、記事内で紹介したソフト・サービスをまとめておきます。
- Texter:iPhoneやApple Watchで手軽にボイスメモ・文字起こし
- Edivoice:Androidの高機能音声入力キーボード
- Notta:翻訳に強いスマホ文字起こしアプリ。専用マイクもおすすめ
- AutoMemo:ICレコーダー+文字起こしツールのセット
- コエラボ:価格と質のバランスが良い人力文字起こし代行サービス
- Voice Rep Pro:手作業の文字起こしも行いやすいWindowsソフト
- ユーザーローカル音声議事録システム:URL共有で手軽にWeb会議の議事録作成
- Otter:話者判別や自動ハイライト機能が便利な英語特化の文字起こしツール
- AmiVoice Cloud Platform:自社ツールや開発アプリに文字起こし機能が追加できる
- 文字起こしさん:ファイルをアップロードするだけでAIが自動で文字起こし
それぞれのツールによって出来ることや得手・不得手がありますので、自分がやりたいことに合わせて最適なソフトやサービスを選んだり、時には組み合わせたりと色々試行錯誤してみましょう。
無料で試せるものも多いので、とりあえず触ってみて使い勝手を体感するのも大切ですよ。
■ AI文字起こしサービス『文字起こしさん』
『文字起こしさん』は初期費用ゼロ&月額1,000円から利用できる(※無料版あり)オンライン文字起こしツールです。
- 音声・動画・画像など20以上のファイル形式に対応
- パソコン・スマホどちらからも利用可能
- 日本語・英語・中国語をはじめ約30言語に対応
- 医療・IT・介護などの専門用語にも対応
- カスタマイズ辞書機能あり
利用方法はサイトから音声ファイルをアップロードするだけ。数秒〜数十分であっという間に文字起こしテキストが手に入ります。
10分までの文字起こしなら無料で利用できますので、まずは一度お試しください。
Email: mojiokoshi3.com@gmail.com
音声・動画・画像の文字起こしなら文字起こしさん。インストール不要で誰でも無料で利用できる文字起こしサービスです。