逐語録(ちくごろく)とは?書き方や文字起こし方法を初めての方に解説します
2024年5月29日
この記事では『逐語録』(ちくごろく)とはどんなものか、どうやって書いたらいいのか解説します。
逐語録とは、人が喋った内容をすべて書き起こした文章のこと。
社会調査、カウンセリング、法的な記録など、話した内容を編集せずにすべて記録する必要があるときに使われます。
逐語録を記録するのはとても大変な作業。
でもいまでは、最新ツールを使うことでより簡単に、短い時間で逐語録を作ることができるようになりました。
逐語録を作るのにおすすめのAI文字起こしツールも紹介するので、活用して便利に文字起こししてみませんか?
逐語録について解説
まず逐語録とはどんなものなのか、簡単に解説します。
逐語録とは?
逐語録とは、人が話した内容を、そのまま一言一句変えないで、文字として記録した文章のことをいいます。
一言一句変えないということは、文字通りその人が話した内容を、喋り間違えていたり、話すのに詰まった部分も含めてそのまま文字起こしするということを意味します。
たとえば誰かが
「あー、本日は皆様、お集まりいただき、えっと、誠にありがとうございました」
と話した場合「あー」「えっと」のような言葉も含めてそのまま書き起こす(文字起こしする)形になります。
また
「行きました、昨日」
のように倒置法が使われている部分も「昨日行きました」のように修正せず、そのまま文字起こしします。
逐語録のメリット
それでは、なぜ喋り間違えた箇所や「あー」「えっと」のような言葉も含めて書き起こす(文字起こしする)必要があるのでしょうか?
逐語録の最大のメリットは、書き起こした人の主観が入らないことです。
法律や学術的な文章では、可能な限りもとの音声そのままの文字起こしが必要な場合があります。
ところが「あー」「えっと」のような単語を省略して文字起こししようとすると、その単語を省略するという主観的な判断が入ることになります。
また、話している間に笑い声が挟まったときに、それを省略せずに「ははは、そうなんですよ」と書き起こすのと、省略して「そうなんですよ」とだけ書き起こすのでは、文字起こしされた文章の意味合いが異なってきます。
このように、逐語録を行うことで、書き起こす人の主観を挟まずに、より厳密に文字起こしすることができます。
逐語録のデメリット
逐語録のデメリットは読みにくいことです。
「あー」「えっと」のような間に挟まった言葉、言いよどみ、笑い声などもそのまま文字起こしする必要があるので、そのような部分が取り除かれた文章に比べるとどうしても読むのに時間がかかります。
逐語録はあくまでも、読みにくさよりも記録の厳密さが求められる場面で使う方法です。
逐語録の作り方
それでは、逐語録が必要なとき、どうやったら簡単に作ることができるのでしょうか?
方法1:自分でキーボードで打ち込む
逐語録を作るとき、真っ先に思い浮かぶのが自分でキーボードで打ち込んで文字起こし(テープ起こし)するという方法です。
以前はほかに方法がなかったため、テープ起こし用の音声プレーヤーアプリを使って手作業で打ち込むのが主流でした。
ですが、自分でキーボードで打ち込むと、このような問題があります。
1. 手間と時間がかかる
音声ファイルを聞きながら手作業で文字起こしをするのは、とても手間がかかる作業です。
音声ファイルと同じ時間で文字起こしするのは不可能で、どんなにスムーズでも録音時間の3倍以上(たとえば2時間の音声なら6時間以上)はかかります。
2. 主観が入る
逐語録の目的は、主観が入っていない厳密な記録を作ることです。
文字起こしに慣れていない人が手作業で文字起こしすると、自分ではそのまま文字起こししたつもりでも「あー」「えっと」のような言葉や、言いよどみ、言い間違えを気付かないうちに省いてしまいがちです。
これでは逐語録を作る本来の目的を達成することができません。
方法2:AI文字起こしサービスを使う【おすすめ】
そこで逐語録を作るためにおすすめの方法があります。
それが、AI文字起こしサービスを使うことです。
AI文字起こしサービスとは、音声認識AIを使って音声をテキストに文字起こし(テープ起こし)するサービスのこと。
じつはAI文字起こしサービスは、逐語録を作るのに最適の方法です。
近年どんどん進歩しているAIを使うことで、とても高い精度で、高速に文字起こしを行うことができるようになりました。
逐語録にAI文字起こしサービスを使うと、こんなメリットがあります。
1. 手間がかからず、短い時間で完成
AI文字起こしサービスを使う方法はとても簡単で、音声ファイルをアップロードするだけです。
あとはなにもしなくてOK。
しかも、1時間以上の音声ファイルでも10分程度で文字起こし(テープ起こし)が完了します。
2. 主観なしで完全に「逐語」で文字起こし可能
AI文字起こしサービスで文字起こしを行うのは人間ではなくAIです。
AIは、音声ファイルの内容を認識してそのまま文字起こしを行います。
そのため人間と違って「あー」「えっと」のような言葉を省略することなく、録音された内容を完全にそのまま文字起こしすることができます。
人間と違って主観的な判断がないので、とくに逐語録の場合、より完全に作業を行うことが可能です。
ここで紹介した2つのメリットは、人間の手でキーボードで文字起こしするときのデメリットと正反対のもの。
そのことからも、AI文字起こしサービスが逐語録を作るのに向いていることがわかります。
逐語録を作るなら『文字起こしさん』
逐語録を作るためにおすすめのAI文字起こしサービスがあります。
それが『文字起こしさん』です。
『文字起こしさん』は、最新AIを使った日本発のAI文字起こしサービス。
AIならではの高精度はもちろん、2種類のAIを使うことができるので、より便利に文字起こしすることが可能です。
2種類のAIにはそれぞれ
- PerfectVoice:長い音声ファイルでも10分程度で文字起こし、100言語の多言語対応
- AmiVoice:音声ファイルと同程度の時間で文字起こし、話者分離機能(話した人ごとに文字起こし)あり
という便利な特色があります。
話した人ごとにまとめた逐語録を作ったり、外国語の音声を文字起こしするときも対応可能です。
しかも、1分間までなら登録・ログイン不要で無料で文字起こしすることができます。
逐語録の文字起こしの方法を探しているなら、まずは『文字起こしさん』を無料で使ってみませんか?
逐語録が使われる場面
逐語録が役立つ場面には、このようなものがあります。
学術的な調査・研究
学術的な調査や研究は逐語録がよく使われる場面のひとつです。
- 社会科学でのインタビュー
- 文化人類学の調査・研究
- 医学・看護学での患者への聞き取り
など、さまざまな学問で逐語録は調査・研究のための記録手段として使われています。
カウンセリング
心理カウンセリングでも逐語録は使われています。
話した内容をそのまま文字起こしした逐語録を利用することで、カウンセリングを受ける人(クライアント)の持つ問題をより的確に把握できます。
法的な記録
逐語録は裁判をはじめとする法的な記録にも用いられます。
裁判の証拠として録音した内容を文字起こしして用いることを、とくに「録音反訳方式」といいます。
逐語録の文字起こしに関連する用語
最後に、逐語録を行うときに覚えておきたい単語について簡単に解説します。
「逐語」
逐語録の「逐語」とは、一語一語を変えずに忠実にたどっていくことを指す言葉です。
逐語録のほかに「逐語」が使われる単語の例としては「逐語訳」(意訳せずに単語ごとに翻訳すること)という言葉もあります。
たとえば逐語訳で"I have a pen."を翻訳すると「私は 持つ 1つ ペン」のようになります。
日本語の文章としてはおかしいですが、より厳密に英語の文章の意味を知ることができるようになります。
逐語録も、誰かが話した内容をより厳密に文字起こしして記録するために使われるので、目的はまったく同じです。
「フィラー」
フィラーとは言語学の用語で「あー」「えー」「えっと」のような、喋っているときに間を埋める単語のことを指します。
フィラーとは、英語の「間に何かを詰める」(fill)に由来しています。
この記事でも解説したように、フィラーをそのまま文字起こしすることが逐語録の大きな特徴です。
「素起こし」「ケバ取り」「整文」:文字起こしの3つの用語
文字起こしには、
- 素起こし
- ケバ取り
- 整文
という3つの段階があります。
このなかで逐語録を作るとき必要になるのが「素起こし」です。
素起こし
素起こしでは、例えば
「あー、本日は皆様、お集まりいただき、えっと、誠にありがとうございました」
のように、「あー」「えっと」のようなフィラーも含めてそのまま文字起こしします。
この記事で解説した逐語録の内容と同じです。
ケバ取り
ケバ取りは、素起こしの次の段階です。
「あー、本日は皆様、お集まりいただき、えっと、誠にありがとうございました」
という音声があった場合、
「本日は皆様お集まりいただき誠にありがとうございました」
のように、不要な部分を取り除いて文字起こしします。
ただし、不要な単語を取り除く以上のことは行ってはいけません。
例としては「行きました、昨日」のような倒置法はそのまま残す必要があります。
整文
整文では、意味が変わらない範囲で文章を整えます。
例としては
「行きました、昨日」
という文章があったとしたら
「昨日行きました」
のように倒置法ではない形に整えます。
素起こしをスムーズに行うならAI文字起こしサービスがおすすめ
説明だけ見ると素起こしが一番簡単なように感じますが、実際はそうではありません。
「あー」「えっと」のようなフィラーや言い間違いをひとつも見逃さずに文字起こしする必要があるため、手作業で素起こしを行うのはとても難しく、時間もかかります。
そのため、素起こしを行うときは自分で行うよりツールを使うのがおすすめです。
具体的には『文字起こしさん』のようなAI文字起こしサービスを使うとスムーズ・短時間に文字起こしすることができます。
AI文字起こしサービスなら、逐語録のために必要な素起こしを完全に自動で、しかも短い時間で完了できます。
さらにAIなら、言い間違いや言いよどみを聞き逃すことはありません。
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逐語録は話した内容を完全にそのまま文字起こし(テープ起こし)する必要があります。
そのため手作業で作成するのはとても時間と手間がかかります。
その点、AI文字起こしサービスを使えば、時間も手間も不要なだけでなく、よりクオリティの高い逐語録を作ることが可能です。
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