【無料】Googleドキュメントで簡単に文字起こしをする4つの方法
2021年12月15日

いつも使っているGoogleドキュメントに「音声入力(文字起こし)」機能が付いているって知っていましたか?
- 無料で文字起こしをしたい。
- 仕事でいつもGoogleドキュメントを使っている。
- リアルタイムの音声文字起こし以外にも、録音データのテキスト化や画像・PDFの文章抽出も試してみたい。
こういった方は、利用しないとはっきり言って損です。

Googleドキュメントの文字起こしでどんなことができるのかすべて知りたい!
今回は、そんなあなたのためにGoogleドキュメントで利用できる文字起こしツールについて解説します。
Googleドキュメントの文字起こしについての情報をいろいろと調べてみても、「リアルタイム音声入力」だけ、もしくは「音声データテキスト化」のどちらかのやり方しか紹介されていないことが多いようなので、記事内では様々な文字起こし関連の機能をすべて網羅。目的別に詳しい手順をなるべくわかりやすく紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、新しくアプリをインストールしなくても、Googleドキュメントひとつで音声文章作成や議事録の文字起こしといった様々なことを手軽に行えるようになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
【無料】Googleドキュメントで簡単に文字起こしをする4つの方法
リアルタイム音声入力
最も簡単なのがこちら。マイクに話しかけるだけで音声が自動的にテキスト化されます。
同じGoogleドキュメントでもOSによって微妙に操作方法やインターフェース(見た目)が異なるので、それぞれ解説していきますね。
パソコン(Windows・Mac)版の手順
- ツール → 音声入力(Ctrl+Shift+S/⌘+Shift+S)
- マイクをクリックして文字起こし開始(マイクが赤くなる)
- もう一度マイクをクリックして終了
iPhone版の手順
- ソフトウェアキーボード下部のマイクボタンをタップ
- 波形が表示される(文字起こし開始)
- 波形をタップで終了
Android版の手順
- ソフトウェアキーボード上部のマイクボタンをタップ
- マイクボタンが表示される(文字起こし開始)
- 「終了」をタップで終了
おまけ:句読点・記号の入力方法
文字だけでなく、よく使う記号も音声で入力可能です。
- 句点(。):まる
- 読点(、):とうてん
- カギ括弧(「」):かぎかっこ/かぎかっことじ
ほかにもいろいろと入力できるキーワードがあるので、ぜひお試しあれ。
音声で入力する - ドキュメント エディタ ヘルプ
iPhoneでテキストを音声入力する - Apple サポート (日本)
音声で入力する - Android - Gboard ヘルプ
録音音声データ(or動画)の文字起こし:ステレオミキサー
少し工夫すれば、同じツールで録音データの文字起こしもできちゃいます。
やり方は以下。
- あらかじめステレオミキサー機能を設定しておく
- 音声・動画データを再生
- Googleドキュメントのマイクボタンをクリック(文字起こし開始)
「ステレオミキサー」とは、マイク入力の音声だけでなく、端末内で再生した音声もパソコンに認識させるための機能です。
WindowsとMacでは必要な設定方法が大きく異なるため、ここでは別々に解説していきます。
Windowsのステレオミキサー設定
設定:システム → サウンド → 入力:サウンドデバイスを管理する → 入力デバイス:ステレオミキサー:有効にする →(一つ前に戻って)入力:ステレオミキサー
※ステレオミキサーが表示されない場合は、「Realtekオーディオドライバ」を各PCメーカーのサイトからダウンロードしてインストールすると上手くいく場合が多いようです。
Macのステレオミキサー設定
Macは標準でサウンドミキサー機能が搭載されていないため、
- 仮想オーディオデバイス
- 音声ミックスアプリ
この2つを自分で用意する必要があります。
とはいっても、どちらも無料アプリがあるので安心してください。
手順は以下。
- Soundflowerをインストール ※
- LadioCast(音声ミックスアプリ)をインストール
- システム環境設定
- 出力:Soundflower (64ch)
- 入力:Soundflower (64ch)
- LadioCast設定
- 入力:Soundflower (64ch) →「メイン」「Aux 1」を有効
- 出力 メイン:Soundflower (2ch)
- 出力 Aux 1:内蔵出力
※M1 Macは現時点(2021年11月)でSoundflowerや類似アプリ(BlackHoleなど)がうまく動作しないようなので注意。
iPhone(ボイスメモ)/Android(レコーダー)
スマホの場合、適当なステレオミキサーアプリがないため、スマホのスピーカーで再生した音声ファイルをそのまま内蔵マイクで認識するしかありません。
- 録音した音声を再生
- Googleドキュメントで文字起こし
ただし、よほど音声データや再生環境が整っていない限り、この方法は上手くいかないもよう。
スマホの場合、適当なステレオミキサーアプリがないため、スマホのスピーカーで再生した音声ファイルをそのまま内蔵マイクで認識するしかありません。
そういった際は、記事の最後で紹介する専用の文字起こしアプリを使うのがおすすめです。
議事録(Zoom、Microsoft Teamsなど)
その場に参加者が揃っている環境なら、これまで紹介したやり方で全員の音声を同時に文字起こしできますが、Web会議などでは議事録の担当者だけが音声入力機能をONにしても本人の声しかテキスト化できません。
ステレオミキサー機能を使えば、マイクとスピーカー両方の音声から同時に文字起こしできるようになりますが、もっと簡単な方法もあるのでご紹介します。
- Googleドキュメントの共有機能で同じ書類をシェアする
- 参加者がそれぞれの端末でWeb会議ツールとGoogleドキュメントを起動
- 同時に音声入力(文字起こし)を開始する
万が一うまく文字起こしできなかった場合や、後から編集しやすいように、Zoomの録音機能もしくは別にレコーダー(スマホ)を用意するなどして、念の為音声データも残しておくようにしましょう。
画像・PDFからテキストを抽出
- Googleドライブに画像やPDFファイルをアップロードする
- ファイルを右クリック
- アプリで開く → Googleドキュメント
元の画像・PDFデータと一緒に、自動で文字起こしされたテキストが表示されます。
対応ファイルはjpg、png、gif、pdfの4つ(サイズは2MBまで)。
PDF や写真のファイルをテキストに変換する - パソコン - Google ドライブ ヘルプ
Googleドキュメントで文字起こしできないときの対処法
マイクに話しかけても文字起こしされない場合
- マイクが壊れている。
- ブラウザのマイク権限が許可されていない。
- スマホの音声入力が有効になっていない。
上記が原因であることが多いもよう。
ブラウザのマイク権限をON(許可)にする方法は以下。
Google Chrome設定:プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → 権限(マイク)→ サイトがマイクの使用を要求できるようにする:ON
スマホの音声入力を有効にする方法は以下。
- iPhone:設定:一般 → キーボード → 音声入力:ON
- Android:設定:システム → 言語と入力 → キーボード管理 → Gboard:ON
音声データを再生しても文字起こしされない場合
- ステレオミキサーがONになっていない。
- ブラウザがアクティブになっていない。
よくあるのが後者。Googleドキュメントは他のウィンドウをアクティブにしていると自動的に文字起こしを停止してしまうので注意。
文字起こしをする際は、
音声データを再生 → 文字起こし開始ボタンをクリック
この順番でやると失敗しづらいので、覚えておきましょう。
文字起こしの精度が低い場合
- ボリュームが小さい
- ノイズが入っている
- スピードが速い
リアルタイム音声入力の場合は、マイクに口元を近づけ、ゆっくりはっきりと喋るよう気をつけたり、なるべく高性能な外付けマイクを使うようにしましょう。
録音データの場合はAudacityなどの編集アプリを使って、ノイズ除去やボリューム・速度調整を行うといいですね。
これらの対策をとっても上手く文字起こしができなかったり、途中で止まってしまったりする場合は、他の文字起こしアプリを試してみるのがおすすめです。
Googleドキュメント以外のおすすめ無料文字起こしアプリ5選
Speechy Lite
iPhoneで手軽に文字起こしをするのに最適なアプリ。
文字起こしされたテキストや録音データは手軽に他のアプリと共有できます。
Speechnotes
SpeechyはiPhone版しかないため、Androidユーザーはこちらのアプリがおすすめ。
記号類はボイスコマンドのほか、キーボードショートカットでも対応しています。
Otter
精度が高い英語の文字起こしをしたい場合におすすめなのがこちら。
複数人の会話でもしっかり話者を区別してくれるので、議事録ツールとしても最適です。
Notta
1つのアプリで様々なことをしたいならこちらのアプリ。
編集ツールも充実しているので、文字起こししたテキストをあとから修正したいときにもおすすめですね。
文字起こしさん
会社のパソコン・スマホなど、アプリがインストールできない端末にぴったりなのがこちら。
ブラウザさえあれば手軽に利用できるほか、動画や画像・PDFの文字起こしもできちゃいます。
まとめ
今回は、Googleドキュメントの様々な文字起こし機能について解説しました。
Microsoft Wordの代用品(代替サービス)としてだけ扱われがちなGoogleドキュメントですが、記事内で紹介した文字起こし機能やコラボ作業(共有)など、こちらのほうが便利で手軽なツールも実は多かったり。
※Wordにも一応「音声入力(ディクテーション)機能」はありますが、Googleのほうが使いやすい印象。
最近ではWordに代わって会社でも標準ワープロソフトとして使われることが増えてきましたが、まだまだこういった少しマニアックな便利機能は使いこなせていない人も多いのが現状です。
こっそり学んだ知識を会社の人にさりげなく教えて、心の中でドヤ顔してみては?
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利用方法はサイトから音声ファイルをアップロードするだけ。数秒〜数十分であっという間に文字起こしテキストが手に入ります。
10分までの文字起こしなら無料で利用できますので、まずは一度お試しください。
Email: mojiokoshi3.com@gmail.com
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