【無料】Googleドキュメントで簡単に文字起こしをする4つの方法
2023年12月25日
いつも使っているGoogleドキュメントに「音声入力(文字起こし)」機能が付いているって知っていましたか?
- 無料で文字起こしをしたい。
- 仕事でいつもGoogleドキュメントを使っている。
- リアルタイムの音声文字起こし以外にも、録音データのテキスト化や画像・PDFの文章抽出も試してみたい。
こういった方は、利用しないとはっきりいってもったいないです!
Googleドキュメントの文字起こしでどんなことができるのかすべて知りたい!
今回は、そんなあなたのためにGoogleドキュメントで利用できる文字起こしツールについて解説します。
Googleドキュメントの文字起こしについての情報をいろいろと調べてみても、「リアルタイム音声入力」だけ、もしくは「音声データテキスト化」のどちらかのやり方しか紹介されていないことが多いようなので、記事内ではさまざまな文字起こし関連の機能をすべて網羅して解説します。
目的別に詳しい手順をなるべくわかりやすく紹介するので、ぜひ参考に文字起こししてみてください。
この記事を読めば、新しくアプリをインストールしなくても、Googleドキュメントひとつで音声文章作成や議事録の文字起こしといったさまざまなことを手軽に行えるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
【無料】Googleドキュメントで簡単に文字起こしをする4つの方法
それでは早速、Googleドキュメントで簡単に文字起こしをするにはどうしたらいいのか、4つの方法を解説します。
リアルタイム音声入力
Googleドキュメントで文字起こしをするときに最も簡単なのが「リアルタイム音声入力」です。
リアルタイム音声入力では、マイクに話しかけるだけで音声が自動的にテキスト化されます。
同じGoogleドキュメントでもOSによって微妙に操作方法やインターフェース(見た目)が異なるので、OSごとにそれぞれ方法を解説します。
パソコン(Windows・Mac)版の手順
まず、WindowsやMacのパソコンで、ブラウザからGoogleドキュメントを利用する場合のリアルタイム音声入力方法です。
1.ツール → 音声入力(Ctrl+Shift+S/⌘+Shift+S)
2.マイクをクリックして文字起こし開始(マイクが赤くなる)
3.もう一度マイクをクリックして終了
これでGoogle Chromeなどのブラウザから、パソコンで音声入力することができます。
iPhone版の手順
次に、iPhoneでの音声入力方法です。
iPhoneでは、Googleドキュメントの音声入力ではなく、iPhone搭載の音声入力を使って入力します。
1.ソフトウェアキーボード下部のマイクボタンをタップ
2.波形が表示される(文字起こし開始)
3.波形をタップで終了
iPhoneでもこのような方法で、Googleドキュメントで文字起こしできます。
Android版の手順
最後に、AndroidのスマートフォンでGoogleドキュメントを使って文字起こしする流れです。
※ここではAndroid 12を例に解説しています。
1.ソフトウェアキーボードのマイクボタンをタップ
2.マイクボタンの色が変わって文字起こし開始
3.マイクボタンをもう一度タップすると終了
これでGoogleドキュメントで文字起こしすることができました。
おまけ:句読点・記号の入力方法
文字だけでなく、よく使う記号も音声で入力可能です。
- 句点(。):まる
- 読点(、):とうてん
- カギ括弧(「」):かぎかっこ/かぎかっことじ
ほかにもいろいろと入力できるキーワードがあるので、ぜひお試しください。
音声で入力する - ドキュメント エディタ ヘルプ
iPhoneでテキストを音声入力する - Apple サポート (日本)
音声で入力する - Android - Gboard ヘルプ
PC+Googleドキュメントで音声や動画を文字起こしする方法
上で紹介した流れは、リアルタイムで話した内容を音声入力する方法でした。
じつはWindowsやMacのパソコンの場合、さらに少し工夫することで、Googleドキュメントで録音データを文字起こしすることもできます。
Googleドキュメントで文字起こしする流れ
Googleドキュメントの機能を使った文字起こしは、以下のような流れです。
- あらかじめステレオミキサー機能を設定しておく
- 音声・動画データを再生
- Googleドキュメントのマイクボタンをクリック(文字起こし開始)
「ステレオミキサー」とは、マイク入力の音声だけでなく、端末内で再生した音声もパソコンに認識させるための機能です。
WindowsとMacでは必要な設定方法が大きく異なるため、ここでは別々に解説していきます。
Windowsのステレオミキサー設定
Windowsの場合は、以下のように設定することで再生した音声をGoogleドキュメントに認識させることができます。
1.設定:システム → サウンド → 入力を選択して「サウンドデバイスを管理する」をクリック
2.入力デバイス:ステレオミキサーを選択
3.「有効にする」をクリック
4.一つ前の画面に戻って、入力:ステレオミキサーを選択
※ステレオミキサーが表示されない場合は、「Realtekオーディオドライバ」を各PCメーカーのサイトからダウンロードしてインストールすると上手くいく場合が多いようです。
参考:高度な設定は「VB-Audio VoiceMeeter Banana」もおすすめ
いきなり使いこなすのは難しいソフトウェアですが、さらに細かい設定を行いたい場合は「VB-Audio VoiceMeeter Banana」というソフトを使うことで、PC内で鳴っている音を認識したり、録音、加工したりといった高度な操作が可能です。
VB-Audio VoiceMeeter Bananaは無料でも使えるドネーションウェア(寄付を募っているソフト)です。
下で紹介するMac用の「仮想オーディオデバイス」ソフトと同様のことができるので、興味がある方は調べてみるのもおすすめです。
Macのステレオミキサー設定
Macは標準でサウンドミキサー機能が搭載されていないため、
- 仮想オーディオデバイス
- 音声ミックスアプリ
この2つを自分で用意する必要があります。
といっても、どちらも無料アプリがあるので心配ありません。
Macでステレオミキサー機能を設定する流れ
Macでは以下のような流れでステレオミキサー機能を設定できます。
1.SoundflowerもしくはBlackholeをインストール ※
まず、仮想オーディオデバイスアプリをインストールします。
SoundflowerもBlackholeも、GitHubからダウンロードしてインストールします。
※M1 Macの場合はSoundflowerがうまく動作しないため、同様の「仮想オーディオデバイス」アプリのBlackholeを使うのがおすすめです。
2.LadioCast(音声ミックスアプリ)をインストール
次に、音声ミックスアプリのLadioCastをインストールします。
こちらはMac App Storeからインストール可能です。
3.システム環境設定から設定を行う
※ここではSoundflowerを使った場合で解説します。
まず、入力・出力の設定を行います。
- 出力:Soundflower (64ch)
- 入力:Soundflower (64ch)
次にLadioCastの設定を行います。
- 入力:Soundflower (64ch) →「メイン」「Aux 1」を有効
- 出力 メイン:Soundflower (2ch)
- 出力 Aux 1:内蔵出力
これでMacでもGoogleドキュメントで文字起こしを行うことができるようになりました。
ただし、紹介した流れを見てもわかるように複雑な設定が必要です。
スムーズ・簡単に文字起こしをしたい場合は、下で紹介する『文字起こしさん』のようなAI文字起こしサービスもおすすめです。
スマホの場合は再生した音声ファイルをマイクで認識
スマホの場合、適当なステレオミキサーアプリがないため、スマホのスピーカーで再生した音声ファイルをそのまま内蔵マイクで認識するしかありません。
- 録音した音声を再生
- Googleドキュメントで文字起こし
ただしスマホの場合、適当なステレオミキサーアプリがないため、スマホのスピーカーで再生した音声ファイルをそのまま内蔵マイクで認識するしかなく、音声データや再生環境がよほど整っていない限り、この方法は上手くいきません。
そういった場合は、記事の最後で紹介する専用の文字起こしアプリを使うのがおすすめです。
場面別 Googleドキュメントを使った文字起こし方法
次に、議事録や画像・PDFからのテキスト抽出といった場面別の文字起こし方法を解説します。
議事録(Zoom、Microsoft Teamsなど)
その場に参加者が揃っている環境なら、ここまでに紹介した方法で全員の音声を同時に文字起こしすることができます。
ですが、Web会議の場合は議事録の担当者だけが音声入力機能をONにしても本人の声しかテキスト化することができません。
ステレオミキサー機能を使えば、マイクとスピーカー両方の音声から同時に文字起こしできるようになりますが、もっと簡単な方法もあるので紹介します。
Googleドキュメントで議事録を文字起こし
このような流れで、Googleドキュメントで議事録の文字起こしが可能です。
- Googleドキュメントの共有機能で同じ書類をシェアする
- 参加者がそれぞれの端末でWeb会議ツールとGoogleドキュメントを起動
- 同時に音声入力(文字起こし)を開始する
ただし、本来想定されていない使い方なのでトラブルには注意。
万が一うまく文字起こしできなかった場合や、後から編集しやすいように、Zoomの録音機能もしくは別にレコーダー(スマホ)を用意するなどして、念のため音声データも残しておくようにしましょう。
画像・PDFからテキストを抽出
- Googleドライブに画像やPDFファイルをアップロードする
- ファイルを右クリック
- アプリで開く → Googleドキュメント
こうすることで、Googleドキュメントで画像やPDFから文字起こしすることができます。
元の画像・PDFデータと一緒に、自動で文字起こしされたテキストが表示されます。
対応ファイルはjpg、png、gif、pdfの4つ(サイズは2MBまで)。
PDF や写真のファイルをテキストに変換する - パソコン - Google ドライブ ヘルプ
Googleドキュメントで文字起こしできないときの対処法
マイクに話しかけても文字起こしされない場合、次の3つの原因が考えられます。
- PCでブラウザのマイク権限が許可されていない
- スマホの音声入力が有効になっていない
それぞれ、次の方法で解決できます。
PCでブラウザのマイク権限を許可する方法
Windows・Macのブラウザ(Google Chrome)では、以下のような方法でマイク権限を許可することができます。
1.Google Chromeの設定からプライバシーとセキュリティを選択
2.「サイトの設定」から権限(マイク)を選択
3.「サイトがマイクの使用を要求できるようにする」をONにする
スマホの音声入力を有効にする方法
iPhoneとAndroidではそれぞれ、次の方法で音声入力を有効にできます。
iPhone
iPhoneでは以下のような方法でマイク権限を許可できます。
1.設定アプリから「一般」を開く
2.「キーボード」から「音声入力」をONにする
Android
※ここではAndroid 12を例に解説しています。
1.設定アプリを開く
2.「言語と入力」を開く
3.「画面キーボード」から「Gboard」を選択
4.Gboardの設定画面で「音声入力」を選択
5.音声入力をONにする
音声データを再生しても文字起こしされない場合
音声データを再生しても文字起こしされない場合は、このような原因が考えられます。
- ステレオミキサーがONになっていない。
- ブラウザがアクティブになっていない。
よくあるのが2番目の「ブラウザがアクティブになっていない」です。
Googleドキュメントは他のウィンドウをアクティブにしていると自動的に文字起こしを停止してしまうので注意しましょう。
文字起こしをするとき、
音声データを再生 → 文字起こし開始ボタンをクリック
この順番で行うと失敗しづらいので、覚えておくのがおすすめです。
文字起こしの精度が低い場合
Googleドキュメントが音声を認識しているのに文字起こしの精度が低い場合は、このような原因が考えられます。
- ボリュームが小さい
- ノイズが入っている
- スピードが速い
リアルタイム音声入力の場合は、マイクに口元を近づけ、ゆっくりはっきりと喋るよう気をつけたり、なるべく高性能な外付けマイクを使うのがおすすめです。
録音データを使って文字起こしする場合は、Audacityなどの編集アプリを使って、ノイズ除去やボリューム・速度調整を行うと文字起こしの精度が上がります。
これらの対策をとっても上手く文字起こしができなかったり、途中で止まってしまったりする場合は、次に紹介するほかの方法を使うとスムーズに文字起こしできます。
Googleドキュメント以外のおすすめ文字起こしサービス4選
最後に、Googleドキュメントが苦手な場面でもスムーズに文字起こしできるサービスを紹介します!
おすすめはAI文字起こしサービス。
Googleドキュメントが苦手な音声ファイルや動画ファイルも、簡単・スムーズに文字起こしすることができますよ。
1.文字起こしさん
Googleドキュメント以外の文字起こしサービスを探している方におすすめなのがこちら。
『文字起こしさん』は最新AIを使った文字起こしサービスで、音声・動画・画像・PDFファイルをアップロードするだけで簡単に文字起こしできます。
すでに録音済みの音声をGoogleドキュメントで文字起こしするには上で紹介したような複雑な手順が必要ですが、『文字起こしさん』ならそんな手間は一切不要です。
無料、登録・ログイン不要で1分までのファイルを文字起こしできるので、まずは体験してみるのがおすすめです。
2.Speechy Lite
Speechy Liteは、iPhoneで手軽に文字起こしをするのに最適なアプリです。
文字起こしされたテキストや録音データは手軽に他のアプリと共有できます。
3.Speechnotes
上で紹介したSpeechy LiteはiPhone版しかないため、Androidユーザーはこちらのアプリがおすすめです。
記号類はボイスコマンドのほか、キーボードショートカットでも対応しています。
4.Otter
精度が高い英語の文字起こしをしたい場合におすすめなのがこちら。
英語の文字起こしに特化したサービスで、複数人の会話でもしっかり話者を区別してくれるので、議事録ツールとしても最適です。
まとめ
今回はGoogleドキュメントの文字起こし機能について解説しました。
Microsoft Wordの代わりとして扱われがちなGoogleドキュメントですが、じつはWordよりも便利な機能も多いです。
ぜひこの記事を参考に、多彩な機能を使いこなしてみませんか?
そして、文字起こし機能は文字起こし専用のサービスも使いやすいので、Googleドキュメントと併用するのもおすすめです!
■ AI文字起こしサービス『文字起こしさん』
『文字起こしさん』は初期費用ゼロ&月額1,000円から利用できる(※無料版あり)オンライン文字起こしツールです。
- 音声・動画・画像など20以上のファイル形式に対応
- パソコン・スマホどちらからも利用可能
- 医療・IT・介護などの専門用語にも対応
- 字幕ファイルの作成や、話者分離にも対応
- 英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語など約100言語の文字起こしに対応
利用方法はサイトから音声ファイルをアップロードするだけ。数秒〜数十分であっという間に文字起こしテキストが手に入ります。
10分までの文字起こしなら無料で利用できますので、まずは一度お試しください。
Email: mojiokoshi3.com@gmail.com
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