Mac対応の文字起こしツールおすすめ7選【Googleドキュメント以外も】
2021年11月22日

Macで使える文字起こしアプリが少なくて困る・・・。
録音ツールが手軽になったこともあり、仕事の打ち合わせや会議の内容を音声ファイルに保存し、文字起こし(議事録作成)をする機会もぐっと増えてきました。
しかし、有名なパソコン用文字起こしソフトはほぼWindows専用のものばかり。Macで使えるものがほとんどないのが悩みどころです。
しかも、Macでも使える文字起こしツールをネットで色々と探してみても、さまざまな機能・特徴を全部ごちゃ混ぜにして紹介している記事が多いように感じます。

本来なら、目的によって最適な文字起こしツールは違うはずですよね。
そこで今回は、Macで文字起こしする方法を大きく3つに分け、さらにいくつかに細分化したうえで、それぞれの目的・用途にぴったりな7つの文字起こしツールをまとめてみました。
Mac標準の音声入力機能を活用する方法や、Googleドキュメントを使って無料で音声・動画を文字起こしするコツなども解説しているので、この記事を読めばわざわざWindowsパソコンを用意しないでも、今使っているMacで気軽に文字起こし作業ができるようになるはず。ぜひ最後までご覧ください。
Macで文字起こしをする3つの方法
ツールを使って文字起こしするやり方は、主に次の3つです。
- テープ起こしソフトを使って手動で文字起こしする
- インストール型の文字起こしアプリで自動文字起こしをする
- ブラウザで使える文字起こしツールで自動文字起こしをする
2と3は似ているようですが、
- インストール型:オフラインでも使える(※例外あり)
- ブラウザ型:複数端末で利用できる
といった感じでそれぞれ特徴が異なるため、作業環境にあわせて最適なものを選ぶといいでしょう。
※インストール型の文字起こしソフトはMacに対応していないため、使用する際にはちょっとしたコツがいります(詳しくは次項)。
さらにブラウザ型の自動文字起こしツールには、
- リアルタイムの入力音声をテキスト変換するもの
- 録音した音声ファイル(mp3など)を文章化するもの
- ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議ツールと連携できるもの
- 英語や中国の音声認識にも対応し、翻訳もできるもの
- 音声以外に動画や画像・PDFなども文字起こしするもの
など、さまざまな種類が存在します。
次項では、この計7つのアプローチにそれぞれぴったりの文字起こしツールを紹介していきます。
おすすめのMac対応文字起こしツール7選
Express Scribe
手動の文字起こし作業を効率化する専用ツールがこちら。
ホットキーやフットペダルでの音声コントロールや再生速度の変更が行えるほか、ファイルの自動送受信などにも対応しています。
個人利用なら無料版(※対応ファイルに制限があり)が利用できるので、文字起こし初心者にもおすすめですね。
Speechnotes
手軽にリアルタイム文字起こしするのにぴったりなオンラインツールがこちら。
Googleドキュメントを使った音声入力は他の作業をすると文字起こしが停止してしまうデメリットがありますが、こちらはバックグラウンド動作可能なのが大きな特徴です。
Androidアプリもあり。有料ですが音声ファイルのテキスト化にも対応していますよ。
writer.app
音声ファイルを後から文字起こしし、テキストデータをじっくり編集したい方におすすめ。
WYSIWYGエディタを搭載しており、書類として書式を整えることが可能。校正機能も付いているので、文章的な誤りを直すこともできます。
Speechnotesと同様、リアルタイム音声入力は無料で使えますが、ファイルのテキスト化はProプランのみ。ただし、無料のStarterプランでも「ある裏ワザ(詳しくは後述)」を使えば音声や動画ファイルの文字起こしが可能です。
Sloos
会議の議事録を手軽に行いたいなら、こちらのツールがおすすめです。
マイクひとつで話者を識別できるため、パソコン一台置いておくだけで複数人の声が飛び交う場所でも文字起こしが可能。ZoomやMicrosoft Teamsといった人気のWeb会議ツールとも併用可能なので、今時のオンラインミーティングにもしっかり対応できます。
何より無料で利用できるのがポイント。こういったツールを導入したことがない方は、まずはこのあたりから試してみては?
Notta
外国語の文字起こしや日本語への翻訳を行いたい方におすすめなのがこちらのアプリ。
日本語・英語を含む104言語の文字起こしや、42言語の翻訳に対応。マーキングもできるので英語学習ツールとしても活用できそうです。
ブラウザで使えるWeb版のほか、スマホアプリもあり。機能も充実しているので、さまざまな用途に使いたい方はとりあえずこちらをインストールしておけばなんとかなるかもしれませんね。
文字起こしさん
音声や動画以外にも、画像ファイルやPDFデータからテキストを抽出したい方におすすめ。
使い方はブラウザでアクセスしてファイルをアップロードするだけと実に簡単。対応ファイルは20種類以上と非常に幅広いラインナップを誇ります。
1分以内なら会員登録すら不要で利用可能。無料の会員登録をすれば5分までの音声・動画や画像(10枚)がテキスト化できるようになるだけでなく、文字起こしの履歴保存や検索もできるようになりますよ。
おまけ:Voice Rep PRO
パソコンにインストールするタイプの自動文字起こしソフトは、基本的にすべてWindowsのみ対応となっています。
どうしてもMacで利用したい方は「仮想化アプリ」と呼ばれるツールを使いましょう。
有名なのは上記のアプリ。WindowsソフトをまるでMacアプリのように起動させることが可能です。
※最新のM1 Macでは完全動作が保証できないため、できればIntel CPUを搭載した前モデルでの利用がおすすめ。
ソフトは『Voice Rep PRO』が価格と使いやすさのバランスが良くイチオシですね。
Mac標準のリアルタイム音声入力を有効にする方法
Macにはもともと音声入力機能が付いているのをご存知でしたか?
システム環境設定 → キーボード → 音声入力
上記にアクセスし、次の設定を行えばOK。
- 音声入力:ON
- 拡張音声入力を使用:ON
- 言語:言語追加(アメリカ/イギリス)※1
- ショートカット:呼び出しキーを設定(デフォルトはFnキー2回)
※1:日本語のみだとアルファベットが入力しづらいため、英語も追加しておくのがおすすめです。
後は設定したショートカットキーをタイプするだけで、対応アプリの入力欄にマイクアイコンが出ます(句読点や記号の入力や改行・段落の音声設定も可能)。
対応アプリは非常に多く、Office系アプリやメモアプリ、各種ブラウザでもしっかり使えますので、ぜひ一度お試しあれ。
Macでメッセージや書類を音声入力する - Apple サポート
Googleドキュメントで音声・動画の文字起こしをする方法
お馴染みのツール『Googleドキュメント』は、リアルタイム音声入力やバックグラウンドで再生した音声や動画を読み取って文字起こしする機能も搭載しています。
しかし、Macの場合Windowsのように標準でサウンドミキサー機能が搭載されていないため、この機能を使うには「仮想オーディオデバイス」と「音声ミックスアプリ」の2つを別途設定する必要があります。
手順は、次の3ステップ。
- Soundflower(仮想オーディオデバイス)をインストール
- LadioCast(音声ミックスアプリ)をインストール
- システム環境設定/LadioCast設定
システム環境設定でのサウンド設定項目は2つです。
- 出力:Soundflower (64ch)
- 入力:Soundflower (64ch)
LadioCastの設定項目は以下の3つ。
- 入力:Soundflower (64ch) →「メイン」「Aux 1」を有効
- 出力 メイン:Soundflower (2ch)
- 出力 Aux 1:内蔵出力
後は、文字起こししたい音声ファイルを再生し、Googleドキュメントで音声入力ツールを起動すれば、自動でエディタ内にテキストが入力されていきます。
Googleドキュメント以外にも、ブラウザで利用するリアルタイム音声入力ツール(writer.appなど)で活用できるので、いますぐ設定しておくのがおすすめですよ。
まとめ
今回は、Macでも動作する文字起こしツールについて解説しました。
最後にもう一度、記事内で紹介したアプリ・サービスをまとめておきます。
- Express Scribe(手動文字起こし)
- Speechnotes(リアルタイム)
- writer.app(編集エディタ)
- Sloos(会議の議事録)
- Notta(多言語対応・翻訳)
- 文字起こしさん(音声・動画・画像・PDF)
- Voice Rep PRO(インストール型 ※要・仮想化アプリ)
Windowsと比べるとMacで使えるアプリは(ジャンルを問わず)少ない傾向にありますが、しっかり探せばMacでも有用なツールはいくつも発見できます。
「これからMacを試してみたい!」と考えている方も、恐れずぜひチャレンジしてみてくださいね。
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『文字起こしさん』は初期費用ゼロ&月額1,000円から利用できる(※無料版あり)オンライン文字起こしツールです。
- 音声・動画・画像など20以上のファイル形式に対応
- パソコン・スマホどちらからも利用可能
- 日本語・英語・中国語をはじめ約30言語に対応
- 医療・IT・介護などの専門用語にも対応
- カスタマイズ辞書機能あり
利用方法はサイトから音声ファイルをアップロードするだけ。数秒〜数十分であっという間に文字起こしテキストが手に入ります。
10分までの文字起こしなら無料で利用できますので、まずは一度お試しください。
Email: mojiokoshi3.com@gmail.com
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